かつてはがん保険がない時代もありました。
ここではがん保険の歴史を振り返ってみましょう。
日本で最初にがん保険を発売したのは外資系の保険会社で、1970年代のことでした。
がん保険は当初それほど注目されてなかったようです。
というのも、当時は、がんは不治の病とみなされていたので、告知というのは非常に難しい問題だったのです。
本人には告知をせず、家族だけにがんの告知をするケースも多かったようで、自分ががんだと知らないまま死んでいった患者も少なくなかったようです。
がんと診断されないとがん保険の給付金は受け取れませんが、そうすれば本人にも自分ががんであることが分かってしまいます。
このようなことが障害となって、がん保険の契約ができない、あるいは、契約をしないというケースが多発しました。
また、当時のがん5年生存率は低かったので、発病~死亡までの期間が短く、手術、抗がん剤、放射線治療などの費用もそれほど多額にはならなかったことがあります。
加えて、健康保険の自己負担率が0~1割と低かったので、がん保険の必要性はそれほど高くなかったようです。
その後、がん保険が注目されるようになっていたのですが、その背景には治療方法の大きな変化が挙げられます。
すなわち、がん検診、健康診断、人間ドッグなどの予防医学が普及し、がんの早期発見や早期治療が進みました。
また、5年生存率が高くなりました。
つまり、発病~死亡までの期間が長くなり、健康保険の効かない先端医療の進展などとあいまって、医療費が高騰し、医療費は患者の個人負担という傾向が強まりました。
こういう背景の下でがん保険の必要性が強く叫ばれるようになっていったのです。
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